
――ゴムの精錬・加工業として80年
まずうちは1933年、うちの祖父が靴のメーカーとして立ち上げました。そのときは地下足袋とか長靴とかいろいろ作ってたんで、その当時は最先端だったのでかなり収益があったと思うんですけども、時代の流れと共に衰退しまして、1950年ごろ新しい事業として今ある設備でゴムの精錬・加工業というのをやり始めたのが現在の商売の源になってます。そこから精錬・加工業としてやり始めまして、昭和16年に法人化したんです。16年に法人化ですのでおよそ80年ほどになります。
最近おかげさまで仕事のほうも順調に推移してまして、工場ラインのほうも今期後半から5ラインプラス1ライン増設になりまして、現在6ラインのほうでやってます。
――『全従業員の物心両面の幸せ』を第一に
弊社の企業理念というのは「全従業員の物心両面の幸せ」これを第一に考えるということで、仕事を通して人格を高め地域社会に貢献するというのがあるんですけれども、やはり全従業員の物心両面の幸せと言ってもまず最初にお金がないと心を豊かにしようっていってもなかなかできないんで、まずはちゃんと稼げるようにはどうしたらいいかということで、やっぱりお客様に求められる仕事を丁寧にやって、必要とされ、求められるような仕事をやっていこうということです。


――『お客様の先』を提案する
それにはお客様よりも当然技能や品質のほうも上でなくちゃいけないし、そこに関しては一生懸命やってるつもりですけれど、まだまだ足らないです。そうやって「お客様に求められるような、お客様の先をやっていく」っていう、お客様に喜ばれるように提案する、うちの持ち味っていうのはまさに提案業です。どちらかっていうと、こういうふうにやってわれわれから見てお客様がこうやったほうがよりメリットがあるんじゃないかっていうことで、お客さなの立場に立って考えて提案するというのがうちの一番の持ち味でもあるかなと思います。お客さんが満足してくれた分だけ当然仕事もいただけるだろうし、感謝された分だけ経常利益にもなってくるわけです。
――『社員教育』にも力を入れている
そういう面で心を込めて仕事をするというのを第一に考えて、そのために従業員の心もちゃんと豊かでないといい仕事もできません。仕事に心を込めるというか、そういうところがやっぱり必要なんじゃないかということで社員教育に対しても結構力を入れています。要は考え方ですね。どういう考え方で仕事をするのか?そういうところに力を入れています。それは毎朝の朝礼でも、うちのフィロソフィーっていう形で約78項目を1項目ずつ読んで、それに対して自分はどういうふうに仕事をしていくのかっていうのを常に考えさせています。


――お客様や仲間など『相手の立場になって』考える
やはり社員もそうですけれども、相手の立場になって「お客さんの立場、同じ仲間の立場」のことにもなって考えて、自己中心的じゃなくて相手の立場になって考えられるような社員教育ということです。そういうふうにしていけば社内も明るくなるだろうし、いい環境で仕事もしていただきたいなと思います。やっぱり理念に書いてあるように仕事を通して人格を高めるっていうのが社員教育への目標でもあるかなというふうに考えています。究極の果てには、そういうふうにやっていけば自然と地域社会へも貢献できるような人にもなってもらいたいと思っています。